登壇資料と補足

発表のパワポの公開と、話しきれなかった分も含めて補足します 自己紹介は割愛。


作ったもの
羅生門ツール:VRoidから服や髪型を取り出してUnityで改変に使えるようにするツール
キセテネ/ツケテネ:Unity、アバターの初心者をターゲットにした改変補助ツール


羅生門ツール
作ったきっかけ→VRoidの服はテクスチャで販売されているので、一般アバターが着るには、Blenderで剥いてくるか、Unityで結構頑張らないといけない。
昔はBoothのカテゴリも一緒だったので、可愛い服があったと思ったらVRoidようだった!!という悲劇がよくあった

Unityで頑張るのを自動化する目的でツール化した

羅生門ツールの名前の元ネタは火事屋ママのリプライでした。


羅生門ツールのUI設計
元ネタの「羅生門」からネタを拾ったUI
羅生門」という作品のイメージ(髪を抜いたり服を剥がす)がユーザーさんの中にあるので、ボタンを押したときに何が起きるがわかりやすい
ツールを見たときに、このボタンを押したら何がおきるんだろう?? となってしまうと、使いづらい、分かりづらいと思われてしまう
それを避けています

原文からとった説明文など、ちょっと面白い感じのテキスト
ツール名から楽しい、ライトなイメージでツールに来た人に対して、小難しい画面で突き放さない

なんだか面白いものと思ってツールに触れてくれたユーザーさんに、起動してみたら 「RemoveMeshWithoutHair」ボタン とか見せてしまうと、よくわからない難しいと思われてしまう

ライトなイメージのまま、触れてみてもらう


〇〇ちゃん専用服の文化、つくる人が大変そう。
30体分とか対応してる。
ツール同梱して済ませたら楽じゃないかな。

同時に、専用服が無い子はアバター選択時に優先度が落ちている現状がある

この子に服を着せたいと思ったけど、専用服がなかった・・・(から着ることができない)と思ってしまう人もいる

きせかえというアバター文化の楽しいところに気軽に触れて欲しい。
行けるじゃん、やれるじゃんと思ってもらえたら、ユーザーさんは自分で徐々に難しいことにも挑戦していってくれる
最初のきっかけ、成功体験になって欲しい


とにかくわかりやすいUI
Unityはなんかよくわからないけどエラーが出る
と思われている
Consoleの英文のエラーから何が原因かを知ることは、初心者にとってとても難しい
検索するには予備知識がいる

エラーはキャッチして、日本語で画面上に出してあげる。
何が起きているかわかるし、何をすればいいかわかるようにする

ターゲット層を忘れない

「初心者」をターゲットにしていることからブレない。
つい機能をモリモリにしたくなってしまうけど、機能が増えたら画面が複雑になる。
ごちゃごちゃした画面は難しい。
やれることが増えるということは、ユーザーが考えることが増える。 考えることが増えると難しい。

キセテネ/ツケテネは、機能を削ぎ落として 迷わせないし、難しい説明も入れないようにしている

余談。
機能が足りない、もっといろいろやりたいと思ったら、別のツールに行っていいと思っています。
Blenderのほうがキレイになる、ボーンの結合ができたほうが軽量化である、どちらもそのとおりだと思います。
そう考えられたら、十分知識がついて行きているので、キセテネからもっと高機能なツールを使ったほうが色々できていいと思います。


ツールをどうやって宣伝したかの話
良いものを作っても、広まらないと使ってもらえない
ツールは使ってもらえないと悲しいので、ちゃんと告知したほうが自分のモチベーションにもなるしいいとおもいます

余談。
宣伝というと収益目的なイメージありますが、無料公開しているツールなので、広告費のペイとか考えずに広まったら嬉しいな〜と思ってやりました
あとは単純に、マーケティングを考えるのが楽しかったので

宣伝するときに忘れちゃいけないこと
・VRC民は夜にTwitterにいない。VRCにいる。
・VRCにいるときは、情報のやり取りが口頭ベースになる
  アドレスを送ったりするのはかなりやりづらい環境
  会話の中で伝えて広めてもらえるようにしたい


実際にやった宣伝の話

できるだけ丁寧な解説ページを作った。
文字派と動画派がいるので、両方用意した。
解説ページのPVはデイリーでかなりあるので、みんなかなり見てくれている。

VRC内のイベントにポスターを出した
○ユーザー層とイベントのターゲット層を考えて出してもらうイベントを考える
 アバター改変ツールなので、アバター展示系
 Vketのようなお祭り要素が高すぎるイベントでは、ポスターに目が行かない、行っても頭に残らないので、純粋な展示系が良い
○出してもらう場所も考える
 よく見るところ vs スクショが撮られそうな場所
 スクショはTwitterにアップされることを考えると、その背景に写っているのは多くの人の目に止まったりもする
○ポスターの内容を考える  目を惹くものが良いけど、ツイッターで連日見る漫画型とかは、見慣れて目に止まらなかったりする
 ポスターなので、細々書くよりインパクト重視で

インフルエンサーに宣伝漫画を描いてもらった
羅生門ツールと、キセテネ/ツケテネでタイミングをずらして2回お願いした。
2回めで1回めのほうも再ピックアップしてくれたので、ありがたかった

口頭で伝えやすい名前にした
VRCの中で広めてもらいやすいように、英語の難しい名前より覚えやすく、簡単な名前にした。

インパクトのある名前
(こちらは偶然ついた名前だったけど) 名前のインパクトだけで、Twitterで何度かプチバズしている。
ありがたい。

ツール名、パワーワード羅生門構想)、Boothの小ネタ
話題に上りやすいしかけをしている Twitterは面白ければ面白さで拡散されるので、ネタを仕込む
Boothのちょっと面白い一文にワロwwwwてスクショを投稿してくれたら嬉しい